片山敦郎さんインタビュー

片山敦郎さんは富山県出身で、2012年夏に宮崎に移住。県内外で舞台出演し、現在三人兄弟に所属しています。

― 役名を教えてください。

赤石という役で、チョウザメの養殖をやっています。スナックの常連客4人組の中の、ツッコミ役みたいな感じです。

― どんなキャラクターですか。

あんましゃべらないキャラクターですね。だから、何を考えてスナック<ブーブーキング>にいるのかとか、何でこのタイミングでしゃべらないんだとか、つかみにくいキャラクターです。ちょっとずつ立山さんと話をしながら、こういう人なんじゃないかとか、こういう風に周りを見ているんじゃないかって話し合って、じゃあこういう感じでセリフしゃべるのかな、という感じで考えて進めています。

― しゃべらない割に、気が荒立つようなシーンがありますよね。

そうですね、宮崎の人はあんまり怒らない、口調があんまり強くならないって言われて、ちょっときつく聞こえるようにセリフを言いたいんですけどって(方言指導の)河内さんに相談したら、音の高低で印象が変わるって聞いて。ちょっとツッコむとか、ちょっと冷たくとか、強く言いたい時は音が上がる。言葉のニュアンスは変わらないんだけど、音の高さが変われば、なんかいけすかないっていう印象を与えられるのかなって思って。いろいろ試しながらやっています。

― 赤石のような役は過去にも演じたことがありますか。

しゃべんないのにいるっていうキャラクターは、今まであまりやったことがないですね。セリフが少ない役は何度かやったことあるんですけど、そういう役は場にいる時間が短くて、たまに出てきてしゃべる。けれども赤石は、場にいる時間が長くてしゃべらないので、その場にどういう風にいるか、を考えなきゃいけないですね。

― モデル地域を視察して

実際にモデル地域を視察して、田の神さあが祀られている場所の周囲の景色を観て、「この景色を見ながら育った人たちは、せかせかしたりとか、事を荒立てたりしないんだろうな」って思いましたね。劇中の登場人物もそんな感じですもんね。

― 稽古はいかがですか。

男性俳優陣の中で、僕が一番年下なので、周りの方は経験もアイディアも豊富ですし、セリフの出し方・間の取り方・舞台の使い方とかが、「あぁなるほどね!」「そういう風にやっていくんだ」って感じで、すごく勉強になっています。なんとかついていかなくちゃと思って、いろいろ試行錯誤できて、楽しいですね。

― 最後にお客様にメッセージをお願いします。

気軽に観られる作品ですね。シリーズの1・2作目と結構テーマが重ためでしたが、今回も扱っているテーマは重いものもあったりはするんですけど、それを軽やかに楽しんで観られる作品になるんじゃないかなって思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。

レンジャーにゅ~す

宮崎県立芸術劇場がプロデュースする演劇公演「新 かぼちゃといもがら物語」#3『たのかんさあレンジャー』。 シリーズ名は、宮崎の男女を表す言葉「いもがらぼくと」と「ひゅうがかぼちゃ」にちなんだもの。しっかり者の女と頼りなくお人好しな男。宮崎を舞台に“今を生きる”人々の営みから、日本の今を見つめた新しい物語を紡いでいきます。 「レンジャーにゅ~す」では、稽古の様子などをお伝えしていきます!

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