森川松洋さんインタビュー

森川松洋さんは福岡県出身。シュールでコミカルな作風を得意とするバカボンド座に所属しています。

― 役名を教えてください。

養豚をしている、豚が好きな黒岩さんです。

― どんなキャラクターですか。

ピュアで、いい人だなぁって思います。演じていて好きになりそうです。(頭の中が)すっきりしていて、あまり難しいことは考えない。そのせいか、どんどんどんどん他の人とずれてきて、そこが面白いですね(笑)。

― 似たキャラクターを演じたことはありますか。

こういうおおらかな人はやったことないですね。だから、今一生懸命自分になじませています。この前、作品のモデルとなった地域の視察に行って、こんなのどかなところで生きていたら、黒岩さんみたいにおおらかな感じになるのかなって思いました。人生に不安とか感じてなさそうで、あらゆるものに対して結構肯定的。懐が深くて、優しくて。嫌な人じゃないですよね、こんな嫌な人じゃない人っているんだろうかってぐらい。けれど、思い込みが激しいんですよね。劇中で、黒岩さんはたとえ話をよくするんですけど、すると周りが「え?何言ってるんだろう?」って(笑)。突っ走ってて、一本気なキャラクターですね。

― 稽古をしていて、いかがですか。

初めて共演する人がほとんどで、やっぱりみんなすごい。助けられてますね。お芝居をするなかで、自分の意見を言いやすい感じにしてくれる。経験をたくさん積まれて、上手く導いてくれる人ばっかりです。立山さんが出演者と話を重ねて、作品づくりしていく姿も、すごく勉強になります。みんなの反応を見て、話を重ねることで生まれるものを、とても大事にしている。

― 役柄上、諸県弁を多く話しますが、どうですか。

諸県弁は本当に難しい。けれど、(方言指導の)河内さんが、「宮崎の人は怒ってもキーが上がらない、ドスをきかせたような怒り方もしない」って言っていて、そういうところは面白いですよね。北九州だと、男子高校生が普通に会話しているのを県外の人が聞くと、喧嘩しているように聞こえるみたいです。北九州と比べると、同じ九州でも全然文化が違うし、方言だけでもこんなに違うのかって驚きました。

― 宮崎はいかがですか。

去年、三股町の「まちドラ」に参加したのが初めてですが、その時から宮崎の人はあったかいなーっていう印象が強いです。優しくて、本当にあったかいんですよ。住んでいる土地の感じが、人柄にすごい出てますね、のんびりしていて。宮崎すばらしいです。

― 意気込みをお聞かせください。

とても面白い作品なので、その一部になれるように頑張りたいと思います。

― 最後にお客様に一言お願いします。

本当に楽しい作品になると思いますので、楽しく観ていただけたら幸いです。

レンジャーにゅ~す

宮崎県立芸術劇場がプロデュースする演劇公演「新 かぼちゃといもがら物語」#3『たのかんさあレンジャー』。 シリーズ名は、宮崎の男女を表す言葉「いもがらぼくと」と「ひゅうがかぼちゃ」にちなんだもの。しっかり者の女と頼りなくお人好しな男。宮崎を舞台に“今を生きる”人々の営みから、日本の今を見つめた新しい物語を紡いでいきます。 「レンジャーにゅ~す」では、稽古の様子などをお伝えしていきます!

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