はまもとゆうかさんインタビュー
はまもとゆうかさんは熊本県出身。俳優として他劇団への客演やひとり芝居ライブなど活躍の場を広げながら、演劇ユニット大帝ポペの代表を務めています。
― 役名を教えてください。
田畑しのぶという役です。原付で3時間半かけて山を越える、そんな役です。私の実年齢より6~7歳上なので、頑張らなきゃって感じです。
― どんなキャラクターですか。
あて書きみたいに感じています。私も福岡から佐賀県の県境まで4時間歩くってことをしていたので、むちゃくちゃさは似てますね。自分に似ていてやりやすいんですけど、客観して捉えられるように、自分を再認識しないとなって思っています。
― 稽古はいかがですか。
ビビりたおして来たわけですよ、熊本から。TVドラマに出ている矢柴さんに、あのKAKUTAのあの桑原さん、そして九州内や東京から俳優が来ていて、マジかって。きっといじめられるだろうなって思っていたんですけど、全然そんなことなく可愛がっていただき、大変楽しいです。稽古では、いつもと違う人たちとお芝居をするので、見方も広がるし、得るものが多くて恵まれていると感じています。ここで見たり、あったことをちゃんと覚えておかないと、すごくもったいないなって思っています。
― 宮崎はいかがですか。
稽古が始まって1週間ぐらいの時に、頭痛薬をもらいに近くの病院に行ったんですけど、お休みで。他にないかなって思っていたら、たまたま同じタイミングで病院に来ていたおばさんがいて、「この近くに内科ないですか」って聞いたんですよ。そしたら、「私の友達が内科医の奥さんで、この近くにあるから電話して聞いてみるね」って電話してくださったんです。病院は開いていて、しかも連れて行ってくれたんですね。他にも、駅でキャリーケースをゴロゴロしていたら扉を開けてくれるお姉さんがいたり、コンビニの人も挨拶がしやすくて。この距離感は九州の中でも独特だと思います、宮崎の人はゼロ距離ですね。受け入れてくれそうな感じがして、とてもあったかいです。
― 作品の中で描かれている宮崎はどうですか。
宮崎はそもそも遠いところにあるようなイメージがありますね、九州の中でも。マンガの中に入ったような感じ。それは、戌井さんが書かれている本を読んでいても感じることで、特殊ですね。昨年の『神舞の庭』とは全然違って、コメディタッチなんですけど、その中にも日本だけど日本じゃないような特殊な雰囲気が漂っていて面白いですね。出てくる人もゼロ距離で、独特ですので、そういうところも楽しみながらできればと思います。
― お客様に一言、お願いします。
遠くからも観に来る価値がある作品だと思います。ぜひ来てほしいです。
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